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何をどう考えれば良いのか。〜ロジカルシンキングの手法について〜

たとえば文章を書くとき、プレゼンするとき、会議で主張するときに、自分は何をどう考えるべきなのか。それを導き出すのがロジカルシンキングです。今回は目の前の課題を解決するときに役に立つ「ロジカルシンキングの手法」についてまとめてみました。


ロジカルシンキングの手法


1.本当に解決すべき問題は何なのかを考える
問題を解決するにあたって“やってはいけない”のが、いきなり解決策を考えることです。なぜなら、場合によって「解決しようとしていた問題」は、そんなに重要な問題ではない可能性があるからです。
通常、問題というものは、複数の原因が組み合わさってできています。そのため、的外れな原因に目をつけて問題解決に取り組んでも、根本的な解決にはならないことがあります。
大切なのは「どうすれば目標達成といえるのか」を強く意識すること。そうでなければ、あなたが今やっている問題への取り組みは、ほとんど無意味になってしまうかもしれません。


2.問題の原因を細かく細分化し、原因分析ツリーをつくる
先ほど述べたとおり、通常、問題というものは、複数の原因が組み合わさってできています。ですから、まずはじめにやらなければならないのは、問題の原因をすべて洗い出すという作業です。この際に役立つのが「原因分析ツリー」というものになります。
「原因分析ツリー」というのは、ある問題に対して、原因をカテゴリーに分けて洗い出し、さらにそのカテゴリーの原因を小さなカテゴリーに分けて洗い出し、さらにそのカテゴリーの原因を小さなカテゴリーに分けて洗い出し…という風にして、分解できなくなるまで原因を洗い出していくものです。
こうすることで、たとえば「新卒の退職者が増えている」という問題があったとすると、「本人の問題」「会社の問題」「上司の問題」といった大きな問題に始まり、最後には「仕事が忙しい」「給料が安い」「教育システムが存在しない」といった、すぐになんとかできそうな小さな問題まで原因を探って行くことができます。
モレやダブリが出ないよう、慎重に原因を洗い出していきましょう。


3.原因分析ツリーにもとづいて、問題解決の手法を書き出す
これ以上分解できないというところまで問題の原因を分析したら、今度はその原因から導き出される解決策を、一つひとつ丁寧に、すべて洗い出します。
基本的に問題をすべて洗い出せていれば、ここはそんなに難しい作業ではありません。原因分析と同様に、モレやダブリが出ないよう、慎重に解決策を洗い出していきましょう。


4.問題解決の手法に優先順位をつける
問題の解決策を洗い出したら、今度は解決策を実行する上での優先順位をつけていきます。
優先順位といえばマトリクスです。たとえば「縦軸に『現実性の高低』、横軸に『予測効果の高低』」とか「縦軸に『即効性の高低』、横軸に『コストの高低』」などの軸を設定し、それぞれの解決策をポジショニングしましょう。
最低でも2つ以上のマトリクスを使ってポジショニングを行えば、優先順位が見えてくるはずです。


5.解決の手法を実行に移す計画表をつくる
解決策の優先順位が決まったら、それを実行に移すための計画表をつくります。
エクセルなどで、この時期までにこれをやって、次にこれをやってという風に、解決策の一つひとつにスケジュールをつくり、ロードマップにまとめましょう。


以上がロジカルシンキングの手法です。
個人的な問題を解決するとなると、正直ここまでおおげさなことをやって問題を分析するのもどうかなと思うかもしれません。しかし、こういうのは慣れだと思いますので、どうしても解決できなさそうな壁にぶちあたったら、「藁をもすがる」気持ちでトライしてみると良いと思います。
そうして問題を解決していけば、困難なときが訪れても思考停止状態に陥ることはなくなるのではないでしょうか。